横浜体験ハウス
名前からして怪しい
だけど行ってみたいと思っていた。
タイミングを見ていた。
それはある日訪れた。
今がタイミングだ。
楽しんでいるはずの人生に疲れが見えていた
一緒にいて楽しいはずの人との気持ちのすれ違いがそこに拍車をかける
もう終わりだ
洗濯物を干す時にそう思った。
そして言葉にしていた。
それから彼は帰る日を告げず家を出た。
一緒にいたかったらお前がついてこいと言わんばかりだった。
楽しいはずの毎日があまりに暇でつまらない日々になっていた
何かをしたいと思ったけれど、何がいいかわからなかった
そしたら向こうが先に何かを見つけた
それはわたしがしたいことではなかった
だからどうぞ御自由にと言いたいところだったけれど
わたしはどうなるのよと思っていた
子どもを置いて家を出た手前帰るわけにもいかない
そんな時子どもからは帰ってきたらと言われたり
ちゃんとわかっているみたいだ
その時はそんなことできるわけないと思っていたけど
今なら彼女の言葉の真意がわかる
わたしを心配してくれていたのだ。
なんて立派な子どもを持ったのだろう
ありがたい
そんな悶々とした気持ちを抱えて飛び込んだのが横浜体験ハウスだった。
何も知らずに飛び込んだわたしは最初から驚きの連続だった
ランチを家族のように囲みいろいろな話をしたが、新参者のわたしは出てくる言葉が身の上話ばかりで、今の心情そのままにぐちぐちとつまらない話ばっかりしていた
そんな話を、後ろばっかり見てないで前を向いて明るくいきなさいと励ましてくれたのが正子さんでした
食事中、おやつ、その他の時間とたくさんお話しを聞かせてくれた
有り難かったな
なんだかわからないけど気分はスッキリして帰ったけれど
そのあとの反発心が芽生え、なんでなんでと頭で考え続けて周りに巻き散らした。
自分の経験を超える出来事に対し、人は想定外のことが起こるとパニックになることがわかった
ロボットの頭みたい
そして、今度は陽ちゃんを連れて一緒に来ますと伝えた
しかし陽ちゃんはそんなことに興味を持たず、自分の殻に閉じこもってしまっていた
逆に話して行きたがったのは、子どもだった
いつ行くと張り切って聞いたら夏休みでいいよと言われて少しガッカリしたのを覚えている
その時に子供に言われたこともう一つは、お母さんもプロになったらいいよだった